2025年7月20日に投開票が行われる参議院選挙。その中でも和歌山選挙区が今、全国的な注目を集めています。
というのも、この選挙区では定数1に対して7人が立候補し、そのうち実に4人がスキャンダルや因縁、過去の問題行動などを抱えた“クセ者”候補たちなのです。
この記事では、その4人――二階伸康氏、望月良男氏、浦平美博氏、末吉亜矢氏――について、現在報道されている事実や世論の声をもとに整理・分析しながら、選挙区の有権者が冷静な判断を下すための材料を提供します。
とくに注目すべきは、二階伸康氏の当選を許してよいのかという点。
仮に当選すれば、和歌山県は「世襲利権と忖度の象徴」として全国から厳しい目を向けられることになるかもしれません。
二階伸康氏:「世襲政治の申し子」が国政へ?

まず取り上げたいのが、自民党公認で出馬している**二階伸康氏(47)**です。
言わずと知れた元自民党幹事長・二階俊博氏の三男であり、長らく地元の後継者として育成されてきた人物。
今回の選挙では、公認争いで望月良男氏との一騎打ちを制し、県連の推薦を受けて堂々の出馬となりました。
問題視されるのは“政治家としての資質”と“透明性”
しかし、SNSやネットメディアを中心に大きく批判されているのは、実績も政策理念も見えないまま「親の地盤を継いだだけ」の候補であるという点です。
さらに、父・俊博氏の政界時代に取り沙汰された**「パンダ外交」「中国寄りの姿勢」「不明瞭な50億円の国費流用疑惑」**などが、息子の政治姿勢にも重なるのではと懸念されています。
X(旧Twitter)上では、
「二階伸康氏が当選すれば、和歌山県は全国から『恥』として見られる」
「未来永劫、世襲利権が居座り続ける」
といった厳しい声が数多く寄せられています。
中でも**「#二階伸康落選運動」**は12万いいねを超えるなど、有権者の間で危機感が強まっていることがうかがえます。
このままでは、和歌山が利権まみれの象徴として日本全体から失望されかねません。
一票の重みを、今一度見つめ直す時ではないでしょうか。
望月良男氏:「ステルス自民?」と呼ばれる理由

次に取り上げるのは、無所属で立候補している望月良男氏(53)。
前有田市長として16年間にわたり市政を牽引し、地方財政の健全化や農業支援に実績を持つ人物です。
本来であれば「堅実な地方政治家」として評価されるべきところですが、今回の選挙ではある種の“ややこしさ”がつきまとっています。
世耕弘成氏との「深い関係」
望月氏は、前自民党参院幹事長の世耕弘成氏の側近として知られており、今回の出馬も世耕氏との相談の上で決断したと明言しています。
実は、今回の公認争いでは二階派 vs 世耕派の内輪揉めが背景にあります。
望月氏はこの争いに敗れ、自民党の公認を得られなかったものの、“自民色を残したまま”無所属で立候補するという形になっています。
この構図から、ネット上では「望月氏は“ステルス自民党候補”では?」という指摘も出ており、有権者の間では賛否が分かれています。
浦平美博氏:「過去に生徒を暴行」した元教師が国政に?

続いて紹介するのは、**日本維新の会公認の浦平美博氏(53)**です。
彼の過去に起きた“ある事件”が、今もネット上で強く問題視されています。
生徒に竹刀とバットで暴行、有罪判決も
2003年、浦平氏は和歌山北高校の教師として勤務していた際、剣道部の顧問として生徒を竹刀で何度も殴打。竹刀が折れた後は木製バットで尻をさらに打ち続け、生徒は皮膚壊死や筋挫滅といった重傷を負いました。
和歌山地裁は、2004年に浦平氏へ懲役1年6ヶ月・執行猶予3年の有罪判決を言い渡しています。
これは単なる“体罰”の範疇ではなく、完全に傷害事件と断定されたものです。
「もう謝罪した」と語るが…
現在も被害者は後遺症に苦しんでいる中で、浦平氏は出馬に際し「謝罪は済んでいる」と述べています。
しかしこの発言がさらなる反感を買っており、SNSでは
「人間性が問われる」
「カッとなって暴力に走る人間が国政に?あり得ない」
といった声が広がっています。
末吉亜矢氏:「元カノ出馬」で注目される女性候補

そして最後に紹介するのが、無所属で立候補している末吉亜矢氏(54)。
地元の不動産会社の社長であり、かつて和歌山青年会議所(JC)の理事長も務めた経歴を持つ方です。
しかし、注目を浴びているのは彼女の経歴そのものではありません。
鶴保庸介議員の“元恋人”としての出馬
末吉氏は、現職参院議員・鶴保庸介氏の元内縁パートナーとして知られており、今回の出馬が「破局の“当てつけ”ではないか」と話題になっています。
地元では、「政治の私物化では?」という冷ややかな声も出ており、選挙が一種のゴシップの舞台になっていること自体が問題視されています。
鶴保庸介氏の“地震発言”炎上も影を落とす

加えて、末吉氏の元交際相手である鶴保庸介氏も、選挙戦直前に大きな批判を浴びています。
今年の春、鶴保氏は能登地震について**「運のいいことに能登で地震があった」**と発言。
被災地に対する配慮を欠いたこの発言は、SNSを中心に猛烈なバッシングを受け、「人としての感覚を疑う」との声が殺到しました。
この炎上が、末吉氏への逆風として働く可能性も高まっています。
終わりに──和歌山は今、全国から見られている
今回の和歌山選挙区は、ただの地方選挙ではありません。
- 親の地盤を受け継ぎ“実績ゼロ”で登場した世襲候補(=二階伸康氏)
- 自民党の内紛に巻き込まれた保守分裂の顔(=望月良男氏)
- 暴力事件で有罪歴を持つ元教師(=浦平美博氏)
- 私情が色濃くにじむ出馬の動機(=末吉亜矢氏)
このような候補者たちが一堂に会し、1議席を争うという構図は異様とも言えます。
有権者の冷静な判断が、この選挙区と日本全体の政治の信頼を左右する――そんな局面にあるのは間違いありません。
どうか、安易なイメージや名前だけで投票するのではなく、候補者の“中身”を見てください。
あなたの一票が、和歌山の未来、日本の民主主義の質を決めます。

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