「マナティーが水を飲むとは?」と検索してこのページにたどり着いたあなた、実はけっこう鋭いです。
そう、マナティーって海に住んでるのに「真水(淡水)」を飲むんです。ちょっと不思議じゃないですか?
フロリダの湾岸やマリーナで撮影された動画には、ホースから出てくる水に群がるマナティーの姿が。まるで「お水だー!」って言ってるかのように、ゴクゴク飲むんです。
実際にSNSでは、
「それ真水か?!くれ!!!って寄ってきてるのか…かわいい…」
「お水だぁーって寄ってくるの可愛すぎる!」
「水で餌付けできるコスパの良さw」
などのコメントが寄せられていて、じわじわと人気が高まっています。


なぜマナティーは真水を飲む必要があるのか
マナティーは見た目こそ“海の生き物感”満載ですが、れっきとした哺乳類です。つまり、私たち人間と同じく体の中の塩分バランスを保つために、塩分の少ない「真水(淡水)」が必要なんです。
でもここで疑問が浮かびますよね?
「え、海に住んでるのに海水は飲めないの?」
実はその通りで、マナティーは海水をそのまま飲むことができません。海に暮らしているくせに海水がNGって、ちょっと不思議ですよね。
彼らは主に海藻や水草など植物を食べて暮らしていますが、そこから得られる水分だけでは十分ではないことが多いんです。そのため、真水を求めて移動することもしばしばあります。汽水域(海水と淡水が混ざった場所)や川の近く、あるいは人間が生活するエリアの水道ホースなど、淡水のありかをちゃんと覚えている個体も多いんです。
フロリダのロングボートキーでは、雨といから流れる雨水を仰向けになって口でキャッチしながら飲み続けるマナティーの姿が目撃されました。
もう、その姿があまりに必死で、かわいらしくて…SNSでも大バズり。「よほど喉が渇いてたんだね」なんて声も。
実際、アメリカマナティーは体長が最大で4メートル、体重は600キロを超えることもある巨大な哺乳類。体が大きければ水分の必要量も比例して増えるので、1回の水飲みでもけっこうな量を必要とするんです。
SNS上では、こんな声が上がっていました。
「海で住んでて淡水が必要なの、生物としてかなり不利に感じるけど、それでも生き残ってるのすごいなあ」
「淡水頑張って探すことさえできれば、他全部イージーだったのかも」
「進化圧が低い環境って、変な特徴残ったままの生物がいて面白いよね」
つまり、マナティーは進化の中で「淡水を探しに移動する」ことに適応することで、生存競争を乗り越えてきたとも言えるわけです。
海の中での生き残り競争って、サメやシャチ、イルカといったすばしっこくて強い捕食者がいっぱい。でもマナティーはそういう生き物とバチバチやり合うより、「のんびり、でも確実に真水をゲットする」という独自路線で進化してきたんですね。
かわいくてのんびり屋のイメージの裏には、実はしっかりしたサバイバル術が隠れていた…なんだか、見た目以上に奥深い生き物なんです。
マナティーとジュゴンってどう違う?
水族館やネット動画などでよく見かける「マナティー」と「ジュゴン」。
ふっくらしたボディと優しげな目元、そしてどこかユーモラスな動きが魅力的で、どちらも見ているだけで癒されますよね。
でも、「どっちがどっち?」と聞かれると、ちょっと迷ってしまう…そんな人は少なくないはず。
ここでは、見た目・生態・行動の違いを中心に、しっかり整理してみましょう。
尾びれの形が決定的に違う
まず一番わかりやすい違いが「尾びれの形」です。
- マナティーは、うちわのように丸く広がった尾びれをしています。見た目もどっしりとしていて、方向転換のときには尾を左右にふんわりと動かすのが特徴。
- 一方のジュゴンは、クジラやイルカに似た三角形の尾びれ。左右が尖っていて、スッとした形をしています。
尾びれを見れば、初心者でも判別できるくらい明確な違いです。

生息場所も違う
次に注目したいのが住んでいる場所の違いです。
- マナティーは、アメリカ南東部やアマゾン流域、西アフリカなどに分布していて、汽水域(川と海が混ざる場所)や淡水の川にもよく現れます。つまり、真水が手に入る場所を探して泳ぎ回るタイプ。
- ジュゴンはというと、インド洋から西太平洋までの熱帯海域に生息していて、基本的には海でしか暮らしません。しかも、沿岸部の浅い海を好み、真水を探し回るような行動はあまりしません。
つまり、ジュゴンは“海オンリー”、マナティーは“川もOK”という感じです。
食べ方・口の形も違う
マナティーとジュゴンでは、口の形と食事のスタイルにも大きな違いがあります。
- ジュゴンは下向きの口をしていて、海底の草をむしって食べるのが得意です。これは、海底に根を張った「海草(シーグラス)」を狙って食べるための進化で、口元がスッと下向きになっています。
- 対してマナティーは正面向きの口で、海藻だけでなく、岸辺の植物や浮かんでいる草、水中の水草などもモグモグ食べます。よりバリエーションのある食べ物を食べるため、食べ方も少し柔軟なんです。
ちなみに、「マナティーがレタスを食べてる動画」が大人気になったこともあり、「マナティー=レタス好き」というイメージが広まっています(実際、水族館などではよく与えられているそうです)。

性格や関係性も違う?
ちょっと意外かもしれませんが、マナティーの方が人懐っこい性格とされていて、観察されている事例では人間に自分から寄ってくることもしばしばあります。
一方でジュゴンはやや警戒心が強めで、あまり近づいてこない印象があります。
また、分類学的にも、マナティーは「マナティー科」、ジュゴンは「ジュゴン科」に属しており、実は完全に別の科なんです。姿が似ているからといって、いとこでも兄弟でもありません。

SNSで話題になったマナティーの水飲み行動が可愛すぎる件
ここ数年で、マナティーは「水を飲む姿が愛しすぎる」とSNSで大きな注目を集めています。
YouTubeやX(旧Twitter)、Instagramなどでは、ホースから出てくる真水をゴクゴクと飲むマナティーの動画が続々とシェアされ、ちょっとした“癒しブーム”になっています。
動画の中でマナティーは、まるで人間の子どもが水道で水を飲むかのように、ホースの先にピタッとくっついて動かず、ずっとそのまま飲み続けています。
中には仰向けになって雨といから流れる水をじっと飲み続ける姿もあり、あまりの“ゆるさ”と“必死さ”のギャップに、見た人は思わず笑ってしまうほど。
SNSのコメント欄をのぞいてみると、たくさんの共感の声やユーモアたっぷりの反応が見られました。
「旋回する時の右手かわいい」
「お口ふきふきしてるの可愛い」
「お水だぁーって寄ってくるの可愛すぎる」
「絶対進化するべきだ 頑張れマナティー」
「これ真水か?!くれ!!って勢いで来てるw」
「この顔、癒しの塊」
中には「水で餌付けできるってコスパ最強じゃない?」なんて現実的(?)なコメントも。
さらに、「港の水道ホースに寄ってきて飲んでる」とか「川を少し上れば真水があるからコスト的にも悪くない」というマニアックな分析まであり、マナティーへの愛と関心の高さがうかがえます。
そして何よりも印象的なのが、そののんびりした動作や表情、右手だけをくいっと動かして回転する仕草、手でお口をぬぐう動きなど、全部が“ゆるかわ”。
ちょっとトロそうに見えて、でも賢く真水を求めてやってくるその姿に、「本当にこれで生き残ってきたの?」とツッコミつつも、癒されてしまうのが人間ってものです。
あるユーザーは、「今までよう生きてきたな〜」とコメントしていましたが、それは多くの人がマナティーに感じている素直な気持ちかもしれません。
そんな“ポンコツに見えるけど、実はしっかり者”な一面も、マナティーが人々の心をつかんで離さない理由のひとつです。
動画を見たことがない人は、ぜひ一度チェックしてみてください。
きっと「なんだこれ、かわいすぎる…」と、あなたもマナティー沼にハマってしまうかもしれませんよ。
おわりに
「マナティーが真水を飲むとは?」というちょっとニッチなテーマでしたが、いかがでしたか?
海に住みながらも淡水を必要とするマナティーは、まさに不思議で魅力的な生き物。動画やSNSでもたびたび話題になるのも納得ですよね。
もしマナティーに会う機会があったら、ペットボトルの水を用意しておくと、仲良くなれるかもしれません(もちろん現地のルールには従ってね)。
他にも「マナティーの進化」とか「ベリーズで泳げるスポット」とか、興味ある話が山ほどありますので、気になる方はぜひ深掘りしてみてください!
マナティの水の飲み方
Thirsty Manatee Stops by for a Drink || ViralHog
Manatee Thirsty for Bottled Water || ViralHog
manatee drinking water from a hose!!!
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