暦の上では秋が始まっているのに、まだまだ暑い日が続く8月下旬。「処暑(しょしょ)」という言葉を耳にしたことはあっても、「どんな意味なの?」「いつのこと?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
処暑は、二十四節気のひとつで「暑さが落ち着き始める頃」を表す季節の節目です。近年は猛暑の影響で実感しにくい年もありますが、朝夕には少しずつ秋の気配が感じられる時期でもあります。
この記事では、処暑の意味や読み方、2026年の処暑はいつなのか、処暑の候の使い方、食べ物や風習、よくある疑問まで分かりやすく解説します。
処暑とは何?

処暑(しょしょ)は、二十四節気の第14番目にあたる季節です。
「暑さがようやく収まる頃」という意味があり、暦の上では夏から秋へと季節が移り変わっていく時期を示しています。
「処暑」の意味
「処」には、
- おさめる
- 落ち着く
- 終わる
という意味があります。
つまり、
処暑=暑さが収まる頃
という意味になります。
もちろん近年では残暑が厳しい年も珍しくありません。しかし、朝晩は少しずつ涼しくなり、虫の声や空の高さなど、秋らしい変化が現れ始めます。
「処暑」の読み方
「処暑」は
しょしょ
と読みます。
普段あまり使わない漢字なので、「ところあつ」「しょなつ」などと読み間違える人もいますが、正しくはしょしょです。
2026年の処暑はいつ?
2026年の処暑は
2026年8月23日(日)
です。
処暑の日付は毎年ほぼ8月23日頃ですが、年によって1日前後することがあります。
二十四節気一覧の中で見る処暑
| 二十四節気 | 時期 |
|---|---|
| 大暑 | 7月23日頃 |
| 立秋 | 8月7日頃 |
| 処暑 | 8月23日頃 |
| 白露 | 9月7日頃 |
立秋を過ぎても暑さは続きますが、処暑になると少しずつ秋らしい空気へ変化していきます。
処暑はなぜ暑さが残るの?

「暑さが終わる」と言われても、
「いや、まだ35℃あるけど?」
と思った方も多いでしょう。
これは決して間違いではありません。
二十四節気は現在の天気ではなく、
昔の日本の季節の移り変わり
を基準に作られています。
さらに近年は地球温暖化の影響もあり、
- 猛暑日が長引く
- 熱帯夜が続く
- 真夏日が9月まで続く
ことも珍しくありません。
そのため、
「暦では秋、体感はまだ夏」
という状態になっているのです。
処暑の頃に見られる自然の変化
暑さは残っていても、自然は少しずつ秋へ向かっています。
例えば、
朝夕が少し涼しくなる
昼間は暑くても、朝晩は風が心地よく感じられます。
空が高く見える
夏の入道雲が減り、高く澄んだ空が目立つようになります。
虫の声が聞こえ始める
セミの鳴き声から、
- コオロギ
- スズムシ
- マツムシ
など秋の虫へ主役が変わっていきます。

台風シーズンが始まる
処暑の頃は台風が発生・接近しやすい時期でもあります。
防災用品の見直しをしておくと安心です。
処暑の候とは?
「処暑の候(しょしょのこう)」とは、
手紙やビジネスメールで使われる時候の挨拶です。
意味は
「処暑の季節となりました」
という丁寧な表現になります。
使用時期
一般的には
8月23日頃~9月6日頃
まで使われます。
白露(9月7日ごろ)になると、
「白露の候」
へ変わります。
処暑の候の例文
ビジネス文書では、
処暑の候、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
一般的なお手紙なら、
処暑の候、まだ暑い日が続きますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
などがよく使われます。
処暑の頃の旬の食べ物

秋の味覚が少しずつ増えてきます。
さんま
脂が乗り始める季節です。
梨
みずみずしく暑さを忘れさせてくれます。
ぶどう
多くの品種が旬を迎えます。
新米(早場米)
地域によっては新米の収穫が始まります。
さつまいも
秋を代表する味覚として店頭に並び始めます。
処暑に行われる行事
処暑そのものに大きな行事はありませんが、この時期にはさまざまな季節のイベントがあります。
夏休みの終わり
子どもたちは宿題のラストスパート。
「もっと早くやっておけば…」
という声が毎年どこかで聞こえてきます。

防災の日が近づく
9月1日の防災の日に向け、
- 非常食
- 懐中電灯
- モバイルバッテリー
などを点検する家庭も増えます。
秋祭りの準備
地域によっては秋祭りの準備が始まります。
二十四節気とは?

二十四節気とは、
1年を24等分して季節を表した暦です。
中国で生まれ、日本でも古くから農業や生活の目安として使われてきました。
代表的なものには、
- 立春
- 春分
- 夏至
- 立秋
- 秋分
- 冬至
などがあります。
天気予報ではありませんが、日本の四季を感じるうえで今も大切な暦です。
処暑と立秋の違い
混同されやすいのが「立秋」と「処暑」です。
| 立秋 | 処暑 |
|---|---|
| 秋の始まり | 暑さが収まり始める頃 |
| 8月7日頃 | 8月23日頃 |
| 暦の上で秋になる | 秋らしさが少しずつ増す |
立秋は「秋のスタート」、処暑は「秋が少しずつ深まる入口」と考えると分かりやすいでしょう。
処暑におすすめの過ごし方
暑さが少し和らぐ処暑は、夏の疲れを癒やしながら秋へ向けて体を整える良いタイミングです。
夏バテを回復する
栄養バランスの良い食事と十分な睡眠を心掛けましょう。
部屋を秋仕様にする
寝具やインテリアを少しずつ秋向けに替えると、季節の変化を楽しめます。
防災用品を見直す
台風シーズンでもあるため、非常用品の点検をしておくと安心です。
秋の計画を立てる
読書、旅行、スポーツなど、秋に楽しみたいことを考えるのもおすすめです。
処暑に関するよくある質問(Q&A)
処暑とは簡単に言うと?
「暑さが収まり始める頃」を表す二十四節気です。
処暑は毎年同じ日ですか?
いいえ。毎年8月23日頃ですが、年によって1日前後変わることがあります。
処暑の候はいつまで使えますか?
一般的には白露の前日頃(9月6日頃)までです。
処暑の次は何ですか?
二十四節気では「白露(はくろ)」です。
処暑を過ぎれば涼しくなりますか?
地域差があります。近年は猛暑が続くこともありますが、朝夕には少しずつ秋らしい涼しさを感じられる日が増えていきます。
まとめ
処暑は、二十四節気のひとつで「暑さが収まり始める頃」を意味します。
2026年の処暑は8月23日(日)です。
実際には厳しい残暑が続く年もありますが、自然は少しずつ秋へ向かっています。朝夕の涼しい風や虫の声、旬の味覚など、身近な変化に目を向けると、季節の移り変わりをより深く感じられるでしょう。
また、「処暑の候」は手紙やビジネス文書でもよく使われる時候の挨拶です。この機会に意味や使い方を覚えておくと、季節感のある文章を書けるようになります。
暦を知ることは、四季の美しさをより身近に感じる第一歩です。今年の処暑は、夏の終わりと秋の始まりをゆっくり味わってみてはいかがでしょうか。


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