新年の行事がひと段落した頃に訪れる「小正月」。しかし、正月の一部として名前は知っていても、「いつ行われるのか」「どんな意味があるのか」「何をする日なのか」までしっかり理解している人は意外と多くありません。小正月は、古くから豊作祈願や無病息災を願う大切な節目として受け継がれてきた、日本の伝統文化のひとつです。本記事では、小正月の読み方や由来、行われる行事、食べ物や飾り物の特徴まで、2026年版としてわかりやすく解説します。小正月の魅力を知ることで、季節の行事をより深く楽しめるようになります。

小正月とは
小正月(読み方:こしょうがつ)とは、毎年1月15日を中心に行われる日本の伝統的な年中行事です。元日を中心とする「大正月」に対し、1月15日前後の行事を「小正月」と呼び、主に豊作祈願・家内安全・無病息災を願う風習が各地に残っています。
小正月はいつ行われるのか
小正月は一般的に以下の期間に行われます。
- 基本:1月15日
- 地域によって:1月14日〜1月16日頃
- 旧暦に合わせて行う地域もあり、日付が前後する場合もある
大正月が「年神様を迎える行事」であるのに対し、小正月は「年神様を送り、日常へ戻る節目」としての意味合いが強い点が特徴です。
小正月に行われる主な行事
どんど焼き(左義長)
正月飾りや書き初めを焚き上げる火祭り行事です。炎にあたることで一年の無病息災を祈り、書き初めを燃やして高く舞い上がると字が上達すると言われています。
餅花(もちばな)づくり
柳の枝などに餅や団子を飾り、豊作を願う行事です。農作物が実る様子を象徴しており、東北地方を中心に今も多くの家庭で見られます。
小豆粥(あずきがゆ)
1月15日の朝に小豆粥を食べ、一年の健康を祈る風習です。赤色には邪気を払う力があるとされ、古くから伝わっています。
女正月(おんなしょうがつ)
大正月に家事で忙しかった女性をねぎらう意味で、小正月を「女性の正月」とする地域もあります。親族で集まったり、ゆっくり休む日として扱われます。
鳥追い・道祖神祭り
子どもたちが歌を歌いながら村を回り、害鳥を追い払う行事です。また、道祖神に供え物をして集落の安全を祈る地域もあります。
小正月の読み方
小正月は「こしょうがつ」と読みます。 「しょうしょうがつ」と読む人もいますが、一般的には「こしょうがつ」が正しい読み方です。
小正月の食べ物の特徴
小豆粥
最も代表的な食べ物で、邪気払いと健康祈願の意味があります。家庭によっては餅を入れたり、塩味・甘味など味付けが異なります。

団子(餅花)
餅花に使われる団子は、五穀豊穣を象徴する食べ物です。色とりどりの団子を飾る地域もあり、見た目にも華やかです。

餅料理
鏡開き後の餅を使った雑煮や焼き餅などを食べる家庭も多く、小正月は餅文化が色濃く残る時期です。

小正月の飾り物の特徴
餅花(もちばな)
柳の枝に餅や団子を飾り、稲穂が実る様子を表現した飾りです。農村部では特に重要な意味を持ち、豊作祈願の象徴とされています。

繭玉(まゆだま)
繭の形をした団子を飾る風習で、養蚕が盛んだった地域に多く見られます。商売繁盛や家内安全を願う意味があります。

正月飾りの焚き上げ
どんど焼きで正月飾りを燃やすことも、小正月の大切な儀式です。煙に乗って年神様が天に帰るとされ、神聖な意味を持ちます。

小正月の歴史と由来
小正月は古くは「望月(もちづき)」と呼ばれ、満月の日に行われる行事として位置づけられていました。旧暦では1月15日が満月であったため、満月信仰と農耕儀礼が結びつき、現在の小正月の形になったと考えられています。
小正月と大正月の違い
大正月
- 期間:1月1日〜7日頃
- 主な目的:年神様を迎える
- 行事:初詣、門松、鏡餅、年賀状など
小正月
- 期間:1月15日前後
- 主な目的:豊作祈願・無病息災・年神様を送る
- 行事:どんど焼き、小豆粥、餅花など
両者は役割が異なり、セットで一年の始まりを整える重要な行事といえます。
まとめ
小正月は、1月15日前後に行われる日本の伝統行事で、豊作祈願や無病息災を願う風習が中心です。どんど焼きや小豆粥、餅花など、地域ごとに多様な文化が残っており、大正月とは異なる意味を持つ大切な節目でもあります。
2026年も小正月の風習を知ることで、日本の季節行事をより深く楽しむことができますね。


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