2025年、SNSでもテレビでも目にする機会が急増している人物、それが深田萌絵(ふかだ・もえ)氏です。鋭い国際情勢分析や企業への問題提起で注目される一方、「過激な発言」「本質を突く暴露」などで賛否が分かれる存在でもあります。
しかし彼女は、ただの“物申す系”のジャーナリストではありません。その原点を遡ると、株式投資で這い上がった1人の若き女性の姿が浮かび上がります。
本記事では、2013年に放送されたYouTube番組『World Investors TV』で語られた深田萌絵氏の貴重なロングインタビューをもとに、彼女の「原点」「投資哲学」「行動力」に迫ります。
深田萌絵の原点:倒産・夜逃げ・手取り12.5万の現実

「株アイドル」という呼び名で一世を風靡した深田萌絵氏。その華やかな肩書きとは裏腹に、彼女の人生は壮絶な困窮から始まっていました。
- 父の会社が倒産し、家族は昼間に“夜逃げ”
- 家も家財も失い、借金取りに追われる日々
- 唯一の資産は、祖父から譲り受けた“金の延べ棒”
- 手取り12.5万円のOL生活、家族の生活費も背負う
家も学歴も失った中、母と妹を養うため、弁当屋・コンビニ・モーターショーのビラ配りなど、朝から深夜まで働き通しの日々が続きます。
「このままでは、未来なんて来ない」。そう思った彼女が取った行動が、10歳の頃に父から学んだ“株”をもう一度やることでした。
株を始めた理由は「生き抜くため」だった

深田萌絵氏の株式投資は、趣味でも余裕資金でもなく、命をつなぐための選択肢でした。
- 初任給12.5万円では生活が立ち行かず、株に再挑戦
- 資金を作るためにWワーク・トリプルワークをこなす
- ヤフーオークションでも月20万以上を稼ぐ副業力
こうした努力で少しずつ資金を貯め、ITバブル崩壊後の2001年〜2002年、22歳で本格的に株式投資の世界に再び足を踏み入れます。
この時、彼女を導いたのは香港のプライベートバンカー。世界的な視野で企業を見る“グローバル長期投資”の考え方に触れたことで、投資の基本姿勢が決まったといいます。
「女の感」で選ぶ銘柄:生活者目線の勝利

深田氏が提唱する投資スタイルの特徴は、「女の感(直感)×生活実感」という非常にユニークな視点です。
生活の中にヒントは落ちている:
- 女友達が使っている商品、流行に注目
- 安くて便利な日用品にこそ“成長企業”の兆しがある
- アナリストが見逃す企業(例:ユニクロ、ニトリ)に早期から着目
「私はセオリーの服が好きだけど、友人たちはユニクロを選んでいた。なぜか?そこに企業の伸び代があった。」
この視点が、実際に大きな株価上昇を経験する銘柄を多数当てることにつながります。一般的なアナリストが“上から目線”で評価するのではなく、生活者目線で「人が本当に欲しがるもの」を見つけることの重要性を彼女は語っています。
深田萌絵の投資哲学:長期投資こそが勝利の鍵

経験で導き出した「答え」:
- デイトレ、統計解析、システムトレード…あらゆる手法を経験
- 最も利益を出せたのは「ほったらかし長期投資」
- 成功例:金、ユーロ、JAL株、トヨタ株 など
とくに印象的なのが、2001年の9.11後のエピソード。誰もが悲観していた時期に、JALやトヨタなどの株を買い向かい、半年で株価が倍に。
「人が見向きもしない時に買う。それができるのが、長期投資の強み。」
このように、恐怖の中でも信念で“仕込み”を行えるのが彼女の強さです。
学歴も人脈もなかった。でも“投資の勉強”が武器になった

深田萌絵氏は26歳のとき、大学に再入学します。しかしその際の勉強期間はたった「1か月」。なぜ可能だったのか?
「株式投資を通して、自然と会計・経済・企業分析を身につけていたから。」
株式投資は、利益を出すだけでなく、**社会やビジネスの本質を学べる“実戦的な学び”**であると語ります。
積立投資についての考察とアドバイス

「少額投資を続けるなら、ファンド積立の方が現実的」というのが彼女の意見です。
- 個別株は一括買いが基本(タイミングが命)
- 積立なら分散されるファンドでリスク低減を
- 金や投資信託などの積立も長期視点で活用可能
こうした「投資初心者にも優しいアドバイス」も、彼女の本『20歳からの株式投資』には詰まっています。
投資は人生を変えるツールになる

深田萌絵氏が強く訴えるのは、「株は人生の可能性を広げるもの」というメッセージです。
- 学歴なし、職歴なし、コネなしでもやれる
- 諦める前に、まず“始めてみる”ことの大切さ
- 投資を通じて「稼ぐ力」「考える力」「選ぶ力」が身につく
「株で儲けるだけじゃない。世界を知り、人生を広げるために投資がある。」
2025年の今、変化が激しい世の中で「自分の力で稼ぐ術」を学ぶことは、かつてよりはるかに重要になっています。
今、深田萌絵を見直すべき理由

なぜ今、深田萌絵氏が再注目されているのか。
それは、**“自力で人生を切り開く力”の象徴であり、「何者でもなかった人間が投資を通じて社会と対等に渡り合えるようになる」**という可能性を体現しているからです。
12年前の彼女の言葉は、2025年を生きる私たちにとってもなお“新鮮な問い”を投げかけてきます。
まとめ|あなたも、自分の人生に投資してみませんか?
深田萌絵氏は、ただの金融系インフルエンサーではありません。貧困から這い上がり、行動し続けた実践者であり、未来を諦めなかった挑戦者です。
この12年間で、彼女は変わりました。しかし、信念だけは1ミリも変わっていません。
「お金がない?学歴がない?関係ない。行動すれば人生は変わる。」
そう語った深田萌絵の姿に、今の時代を生きる私たちは勇気をもらうことができるのではないでしょうか。

「~深田萌絵、株アイドルまでの道のり~」【はる寿司へようこそ!中野でございます!( vol.6-①)】
コメント