近年トコジラミの被害に悩む人が増えていますが、ある不思議な現象が報告されています。それは同じベットで寝ているのにもかかわらず、片方の人は全く刺されず、もう片方の人は何度も刺されるという現象です。なぜ同じベッドで寝ているのに片方だけが被害を受けるのでしょうか？トコジラミの好きな血液型があるとか、好きな体臭があるとか、刺しやすい肌があるとか・・・
トコジラミに刺される人と刺されない人の違いを解説します。トコジラミの対策や知識を深め、快適な生活を取り戻しましょう。
トコジラミに刺される人と刺されない人の違いは何か？
トコジラミの被害：なぜ一部の人だけが症状を示すのか？
トコジラミは夜に活動し、人々の血を吸います。しかし、多くの人がこの害虫による痒みをすぐに認識しないのはなぜでしょうか。以下に、トコジラミに刺される人と刺されないように見える人の違いについての考察をまとめました。
結論：刺されやすい人の特徴
1. 住処からの距離
トコジラミは食料を簡単に手に入れたいと考えます。そのため、住処に近い人やアクセスしやすい場所にいる人が刺されやすいのです。要するにトコジラミは潜伏場所(隠れ場所）に最も近いところで寝ている獲物（人）を狙うということです。
※画像はベットの縁に生息しているトコジラミ
2. 血液型の好み
トコジラミは特定の血液型を好むことが知られています。これは、成長過程で摂取した血液のタイプによって影響されるとされています。例えばA型の血液で育ったトコジラミはA型を好み、B型の血液で育ったトコジラミはB型を好むといった具合です。
3. アレルギー反応
トコジラミの刺し跡からの痒みや腫れは、アレルギー反応によるものです。そのため、アレルギー反応が弱い人は症状を感じにくいことがあります。すなわち、刺されていても気付いていない可能性があるということです。
4. 肌の露出
トコジラミは露出した肌を好むため、夏の薄着の時期や露出部分が多い寝衣を着用している人は刺されやすいです。トコジラミが衣服の中に入り込んで刺すことは稀だそうです。
５.体温 トコジラミは熱を感知して獲物を見つけるため、体温が高い人はトコジラミに刺されやすいと言われています。
6.体臭 人間の体臭や発汗の成分によって、トコジラミが引き寄せられることがあります。特定の体臭を持つ人はトコジラミに刺されやすい可能性があります。どういう系統の体臭かは解かっていません。
7.男女差・年齢差
トコジラミに刺される傾向については、性別による差異、年齢差は報告されていません。
トコジラミに刺される人と刺されない人の違いは僅か
刺され易い人の傾向
トコジラミの潜伏場所のより近くに寝ていて、肌の露出が多い寝姿で、好みの血液型、体臭で体温の比較的高い人が刺され易いようです。男女差は無く、年齢差も報告されていません。なお、好みの血液型と言ってもトコジラミが物凄く空腹状態の時は、血液型に関係なく刺すことは容易に想像できるでしょう。
トコジラミ概要
1. トコジラミって何？ トコジラミ、または「ナンキンムシ」とは、シラミとは異なるカメムシの一種で、体長は5ミリから8ミリ程度。主に家の中で生活し、人々が寝ている間に血を吸う夜行性の害虫です。彼らは日中、ベッドや家具、カーテンレールの隙間などに隠れています。清潔な部屋でも、気づかぬうちに侵入して生息することがあるので注意が必要です。特に、気温が25度以上になると、彼らの繁殖が活発になる傾向があります。 ※画像右：ベットの縁にあるトコジラミの卵
2. トコジラミに刺されたら？ トコジラミに刺されると、その痕はノミやダニのものと似ており、見分けるのは難しい。トコジラミは主に露出した肌を狙って血を吸います。刺された部位は1～2週間で腫れが引くことが多いですが、強いかゆみが続く場合は、市販のかゆみ止めを使用し、症状が悪化する場合は皮膚科を受診することが推奨されています。
3. トコジラミの侵入を防ぐには？ 外出から帰宅する際、トコジラミが付着していないか確認することが大切です。特に宿泊施設を利用した際は、部屋の隅や天井をチェックし、トコジラミの糞のような黒いものがないかを確認することが効果的です。また、荷物は入口付近に置き、トコジラミが付着しないように大きな袋などで保護することも有効です。もし家にトコジラミを持ち込んでしまった場合は、専門の殺虫剤を使用して、トコジラミの生息や移動が考えられる場所に散布することが必要です。
4. 宿泊業者の取り組み 観光地の宿泊施設も、トコジラミの被害を受けたくないと考えています。清潔に保たれた部屋でも、トコジラミが侵入するリスクはゼロではありません。被害を受けた場合、ベッドやカーテンなどを廃棄し、最低でも3週間客を受け入れずに駆除作業を行います。しかし、完全にトコジラミを排除するのは難しいとのこと。
5. まとめ トコジラミの被害は増加傾向にあり、その対策は日常生活の中で非常に重要です。旅行や外出から帰宅した際のチェックや、適切な駆除方法を知っておくことで、被害を最小限に抑えることができます。
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