はじめに──都市伝説は、いつも土の匂いとともに現れる

奇跡のリンゴで知られる木村秋則氏。その素顔は「無農薬・無肥料のリンゴ農家」という肩書きだけでは到底おさまりきらない。いくつかの資料に並ぶ逸話は、科学の縁と縁を飛び越え、宗教伝承や国家機関の影までをも横切る。本稿は、都市伝説の語り口で、木村秋則をめぐる“超人譚”をまとめた記録である。信じるか信じないかは、読者の自由だ。
注記:以下はインタビューやトーク、イベント記録に基づく“証言・伝承・語り”であり、史実としての検証は留保する。
第1章 三上丈晴(ムー編集長)が語る「木村秋則=規格外」の証言
「木村秋則さんは、ただの農家ではない。あれは“何か”だ。」──オカルト専門誌『ムー』の編集長・三上丈晴氏はそう断言する。三上氏は青森・弘前の出身で、同郷という縁もあり木村氏と直接会話を交わしてきた人物の一人だ。彼の語りは、単なる伝聞や噂話にとどまらない。むしろ、密度の高い一次証言で構成された“木村秋則観測記録”と言ってよい。

1-1 小惑星「糸川」を“見つけてしまった”高校生
木村秋則がまだ無名の高校生だった頃、宇宙図鑑を眺めながら太陽系の星の軌道を「頭の中で手計算」していたという。計算機も天体望遠鏡も使わず、ただ星の軌道図を追う“直観演算”によって──である。
彼はひとつの結論に到達する。「この軌道上に、まだ見つかっていない天体がある」。その位置は後に探査機「はやぶさ」が訪れた小惑星イトカワ(糸川)の軌道位置と一致する。木村は当時すでに著名であった糸川英夫博士に電話をかけ、こう伝えた。
「糸川先生、この位置に星があります。調べてみてください。」
博士は一旦否定するものの、後に確認したところ「確かにそこに天体があった」という。木村が名前を辞退したため、その小惑星は糸川の名だけが残ることになった。
高校生がなぜそんなことができたのか。彼は観測機器も資料も持っていなかった。使ったのは図鑑と頭だけだった。
三上氏は語る。
「木村さんは“計算した”とは言わないんです。“なんとなくそう思った”と言う。ところが結果は計算そのものと一致する。それを我々は直感とは呼ばない。あれは“接続”かもしれない。」
1-2 NECの大型計算機──バグを“見る”
1990年代、日本のコンピュータ産業の中枢にいたNECの技術者たちが、原因不明のトラブルに頭を抱えていた。巨大メインフレームの深部で発生するランダムな停止。診断プログラムでも特定できない欠陥。最終手段として「青森に不思議な人がいる」と聞かされ、農家を訪ねることになる。
木村は配線を見て、触れることもせず、わずか数分でこう言い放つ。
「ここの回路、焼けていますよ。」
精密検査の結果は完全一致。しかも修理方法まで指示を出したという。驚くべきはその後の一言だ。
「教科書どおりやってもうまくいかないことがあるでしょう。機械も生き物です。」
彼は電子回路の故障を“診た”のではない。感知したと言うべきだった。
独学でコンピューター言語を習得していた不可解な高校時代

木村秋則の異能は、農業を始める以前からすでに現れていた。
1970年代後半から80年代初頭――まだ日本にパソコンはほとんど普及しておらず、地方ではコンピューターそのものを見たこともない人が大半だった時代のことだ。青森県弘前市の農家の次男坊であった木村少年は、なぜか独学で複数のコンピューター言語を習得していたという。
彼が扱っていたのはFORTRAN、COBOL、アセンブラ、C言語など、当時の大学や研究機関でようやく使われ始めた“専門家レベルの言語”だった。しかも、教科書もパソコンもなく、情報を得る手段はほぼ皆無だったはずの環境でだ。
同級生の証言は一致している。
「放課後、彼はいつも分厚い技術書らしきものを読んでいた。だけど、あれがどこから手に入ったものなのか、誰も知らない。」
もちろんこの時代、インターネットは存在しない。地方の高校生が最先端のプログラミングを身につけるには、図書館にも書店にも資料はない。
にもかかわらず、木村は理解していた。誰にも教わらずに――だ。
これをどう捉えるべきか。早すぎる天才か、異常な記憶能力か、あるいは――未知の何かと“接続”していたのか。
この不可解なエピソードは、木村秋則という人物の「異常性」を語る上で、避けて通ることのできない起点である。
1-3 トヨタ幹部が通った理由
三上は「木村さんの周りには不自然なほど、技術者と研究者が集まる」と語る。中でも象徴的なのがトヨタ関係者の存在だ。
「当時の社長クラスが、定期的に木村さんに会いに来ていた。」
目的は農業相談ではない。ハイブリッド技術のコンセプトを巡り、木村は“エネルギーを循環させる仕組み”を語ったという。それは機械工学ではなく、農の視点から見たエネルギー論だった。
「土と植物の間でエネルギーは循環する。だが効率を優先すると流れが滞る。」
その話を聞いた技術者は皆、同じ感想を漏らしたという。
「理屈では説明できないのに、なぜか“正しい”ように感じる。」
1-4 わさびラップ事件──材料科学を超えて
三上が語る中でひときわ奇妙なのが「わさびラップ事件」である。食品ラップの中には防菌・防腐性能を持つ種類がある。その素材に含まれる成分の由来を、木村は“においだけで”見抜いたという。
「これはわさびの成分です。」
関係者はにわかには信じなかったが、分析するとわさび特有の抗菌成分が応用されていた事実が確認された。なぜ木村がそれを知っているのか。化学者でも開発者でもない。にもかかわらず、「そこに含まれているはず」と確信していた。
1-5 情報機関・古代の縁・超民族的評価

木村秋則に会った“奇妙な来訪者”リストには、日本人よりも外国勢の方が多い。
- NRO(米国家偵察局)関係者が農園を訪問
- ネイティブアメリカンの族長たちが涙を流し「予言された人」と語る
- ノービザ国家への渡航歴がうかがえる謎の行動範囲
- そして釈迦ゆかりの遺物が託されたというエピソード
三上はこれをこう総括する。
「木村さんを探しに来る人は、分野がバラバラなのに“共通点”がある。誰もが“この人はただ者ではない”と感じている。説明はつかない。だが皆、それを“確信”として持って帰っていく。」
1-6 UFOアブダクション事件──“空白の時間”の真相
そして、木村秋則の伝説の中で最も不可解で、最も核心に近いと三上が語るのが、UFOアブダクション体験である。
木村本人が語ったところによれば、ある晩、りんご畑で夜空を見上げていると、突然、静かな光の柱に包まれたという。音はなかった。ただ空気が振動し、世界が“止まったように感じた”と木村は述べている。
次に気がついた時、彼は同じ場所に立っていた。しかし、時計を見ると数時間が経過していた。その間の記憶は完全に抜け落ちていた。その体験について木村は語っている。
「何をされたかは分からない。ただ……何かを“渡された”気がしている。」
以降、木村の人生は急加速する。自然栽培の理論体系が一気に進化し、“理解ではなく直観で動く”と言われるほどの洞察力を得た時期と、この出来事は奇妙にも符合している。
三上氏はこう締めくくる。
「科学で説明できる部分は確かにある。でも、木村さんには説明できない“余白”がある。それは恐らく、宇宙の方程式の一部なのかもしれない。」
【第1章・結び】

なぜ一人の農家の周囲に、天体物理学、巨大企業、国家機関、シャーマニズム、宗教的遺物、そしてUFOといった、縦横無尽のジャンルが交差するのか。それは「偶然」や「誇張」という言葉だけで処理するには無理がある。三上丈晴はこう語る。
「木村さんを説明しようとすると、言葉が足りなくなるんです。彼は科学の人でもあり、霊性の人でもあり、哲学者でもあり、技術者でもある。しかしどれにも当てはまらない。あれは“境界の外側にいる存在”なんですよ。」
境界の外側──それは常識と非常識、人間と自然、地球と宇宙、科学と超常の境界線の外側を意味する。木村秋則は、その境界を越えた地点で生きているというのだ。
三上は最後に、こう言葉を残している。
「木村さんは“自然栽培の提唱者”なんかじゃない。あれは、もっと別の何かだ。まだ言葉が追いついていないだけで、人類の歴史がこの人間を必要とする日は必ず来る。私はそう確信している。」
木村秋則とは何者か──天才か、覚醒者か、宇宙と交信する男か、それとも、地球という惑星に古くから存在する「管理者」のような存在なのか。
この問いの答えを探る旅は、まだ始まったばかりである。
第2章 電磁場・共振・覚醒──2025年は「起動」の年なのか
2019年、木村秋則は講演の場で不意にこう語ったと複数の証言が残る。
「2025年、人間は本当に“生き方”を変えざるを得なくなります。地球が変わるからです。」
予言めいた言葉。しかし現実は、彼の発言をただの迷信として切り捨てるには難しい状況に進んでいる。
2023年以降、世界は極端気象に揺れた。ヨーロッパで観測史上最悪の熱波、アメリカで同時多発竜巻、南米と豪州で大洪水。2024年にはNASAが地磁気の異常変動を公表。北極磁場の移動速度は過去の観測を超える速度で進行している。そして2025年、日本列島を含む環太平洋地域で“群発地震帯の活性”が進行している。
一方で、奇妙な報告も急増している。
青森・木村農園の敷地で計測された電磁場は2020年時点で「通常の3倍」。2024年には「5倍以上」を記録。そして2025年に入り、その数値はさらに上昇傾向にあり、類似する“高電磁場スポット”は世界中の自然栽培農園に同時発生しているという証言まで出はじめた。
この現象を説明するため、一部の研究者とオカルト研究者の間で共有され始めたキーワードがある。
それが――**「共振」**だ。
シューマン共振──地球が奏でる7.83Hz
地球の大気と地表の間には微弱な電磁振動が流れており、これを**シューマン共振(Schumann Resonance)**と呼ぶ。基本周波数は7.83Hz――奇妙なことにこれは、人間の脳波におけるリラックス状態・深い瞑想時に現れるα波に一致する。
京都大学を含む複数の研究グループが2024年の論文で報告したところによれば、植物もこの周波数の変化に反応し「痛み・ストレス・喜び」に相当する電気信号を発していることが確認された。
木村秋則は30年前からこう言っている。
「植物は感じている。言葉は発しないが、沈黙はしていない。」
科学は今、その言葉の後を追い始めている。
木村農園で起きている「電磁場の上昇」
なぜ木村秋則の農園で、通常ありえない電磁場が上昇しているのか。
地元大学の技術者はこう語る。
「電磁場は高いのに、作物にストレスは出ていない。むしろ植物細胞の活性が上がっている。これは本来の電磁場の物理則に反する現象です。」
観測機器を持ち込んだ別の研究者は尋ねた。
「この畑は何かの電波塔と接続されていますか?」
木村は静かに答えた。
「地球とつながっているだけです。」
仮説:自然栽培は「受信装置」なのか
なぜ肥料も農薬も使わない自然栽培の畑で、このような電磁現象が起きるのか。その背景として浮上しているのが――**「土壌の導電性」**である。
自然栽培を続けた土は、微生物の密度と鉱物バランスが整い、周波数・電位変化に強く反応する「生命的導体」として働くという。つまり、
自然栽培の畑=大地の信号を受信・増幅する“生体アンテナ”の可能性
という大胆な仮説が浮上している。
都市伝説的解釈
もし地球そのものが変化のフェーズに入り、その信号を磁場・共振として発しているのだとしたら――
木村秋則という人物は、その信号を「意識で受信できる存在」なのではないか?
だからこそ彼は言語化できない演算をし、小惑星を予測し、機械の故障を“感知”し、さらに農の技術を生命の秩序として語ることができる。
2025年は、ただの節目ではなく「起動」の年
長く眠っていた“大地の信号”が動き出す年。
木村秋則はその変化にいち早く同調した人間――そう捉えることは、もはやオカルトの妄想ではなく、ひとつの有力な仮説になりつつある。
第3章 里山で見えた“再現できる不思議”

幻想だけでは終わらない。能登・羽咋の現場では、極めて具体的なノウハウが淡々と語られる。
- 窒素過多は害虫を呼び込みやすい。慣行からの切替えは土中群集が変わるまで数年を要する。
- ネコブセンチュウで弱った苗が、多様な雑草の中で“復活”する事例。生態系の揺り戻しは、薬剤では再現しづらい。
- 乾いた土に上から水を掛けても表土しか濡れない。点滴灌水で“雨の物理”を再現し、葉は濡らさない。
- メロン・トマト・ジャガイモは高畝+ドライ寄りで。キュウリは水をしっかり。シシトウは胸高畝で辛味が出やすい。
- 「完全放任=自然」ではない。初期の手当こそ愛。畑は“一隅から”移行し、年単位で広げる。
現場の手触りが語るのは、神秘ではなく、再現可能な“ふるまい”の設計だ。都市伝説の背後で、運用はいつも理にかなっている。
第4章 2027年、人類は二つに分かれるという話
語りの果てに、ひとつの予言が横たわる。
「2027年、人類は二つに分かれる」と。
それは突然訪れる“終末”ではなく、静かに進行する“分岐”だという。
一方はこれまでの延長で世界を見る人々――貨幣価値と経済成長を唯一の指標とし、物質的時間に縛られたまま生きる群。
もう一方は世界の情報構造そのものに変化を読み取り、言葉にならない直観を頼りに新しい意識状態へ移行する群。
この分岐は宗教的救済でも優劣でもない。
**「地球環境の変化に適応できるかどうか」**という、生存条件の変化――いわば“意識の進化”を促す自然法則の発動だという解釈もある。
背景には地磁気の揺らぎがある。
古代文明の伝承にも、量子生物学の論文にも登場する不思議なテーマだが、地球の磁場は生命の行動・ホルモンバランス・精神状態に影響するという研究結果は増え続けている。
もし今、地球規模で磁場変動が進んでいるのだとすれば――それは生命全体の情報更新を意味するのではないか。
そして、すでに兆候は始まっている。
・SNSでは“突然直観が鋭くなった”“自然が語りかけてくるように感じる”という体験談が急増
・都会から一次産業へ移住する人が世界的に増加
・「土に触れると精神が安定する」という研究が精神医療分野で注目
・自然栽培農家や木村式実践者の証言に“思考の静まり”“感覚の拡張”が現象として報告される
この流れが、2027年を境に決定的になる――それが「分岐」の意味だという。
この物語を真実と受け取るか、それとも象徴的な警鐘と捉えるかは自由だ。
ただし、そこに含まれる行動のヒントは驚くほど明瞭で具体的だ。
それは「自然へ回帰する」というノスタルジーではない。
目指すべきは――
自然と同期すること
大地と再接続(リコネクト)すること
食と畑と暮らしを“調律”すること
世界はすでに静かに始まっている。
分岐は、選択であり、態度であり、日々の暮らしの設計そのものだ。
それを誰よりも実践してきた人物――そう、木村秋則という存在は、その未来の先端から今を見ている。
まとめ ――木村秋則とは“問い”そのものである

木村秋則とは何者なのか。
無農薬・無肥料のリンゴ栽培を実現した“奇跡の農家”という肩書きは、もはや彼の本質を語る言葉としては不十分だ。
本稿で見てきた通り、彼の周囲にはいくつもの不可解な証言が渦巻いている。
・小惑星「糸川」の軌道を直観で言い当てた
・NECやトヨタなど大企業の技術者が相談に訪れた
・釈迦の遺骨から発見された“米粒”が託された
・NRO(米国家偵察局)までが彼を調査対象にしていた
・UFOアブダクション体験――彼は“空に連れていかれた”と告白している
・そして、2019年の時点で「2025年から地球の変化が始まる」と語っていた
これらは、フェイクか、誇張か、それとも――未解明の“現実”なのか。
だが、一つだけ確かなことがある。
木村秋則の生き方は、我々に「世界の見方」を問い直させる。
彼は語る。
「答えは、土の中にある。」
それは農業の話ではない。
文明論、科学観、そして人間そのものへの根源的な問いだ。
・地球とつながるとは何か
・人間の能力はどこまで拡張できるのか
・“調和”とはテクノロジーの対極ではなく、進化の鍵なのではないか
・2025年から始まるという変化――それは破滅ではなく“起動”なのではないか
木村秋則は、超人なのか。地球管理人なのか。あるいは――宇宙から遣わされた者なのか。
その正体は、おそらく誰にも断定できない。
だが、確実に言えることがある。
彼は未来から来た情報の“媒介者”であり、人類に対する最後のメッセンジャーなのかもしれない。
この物語は、まだ終わらない。
いや、むしろここから始まるのだ。
続きは――あなた自身の畑の上で。

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